お子様の虫歯について。
子供は生まれる時に口の中に虫歯菌はいません。では、どこから来るのかというと保護者からの伝播です。
かつて子供とそのご両親の口腔内の菌を調べた研究では明らかに母親との相関が出ました。つまり、子供との接触の多い方からの感染と言えます。
ですからその事を踏まえ、妊娠中の母親教室では母親の口腔内の管理をしっかり指導するようになりました。
そして今でも伝播の機会を減らすよう、離乳食が始まる時は初めから子供専用のお箸やスプーンを用意しましょう。
大人が使うお箸でそのまま食べさせるのではなく、面倒でも子供専用のお箸を使って食べさせてあげてください。
また、国立感染症研究所での調査では、生後18か月から31か月の間の口腔内の状態がその後の口腔内の環境を反映する結果が出ています。
つまり、乳歯が生えそろう2歳半頃まで虫歯を作らないように、しっかり清掃管理をしておけば、その子の将来への良い口腔環境を提供できると言う訳です。
定期的に歯科医院での検診をお勧めします。